木曽の森林・林業を語る時、その歴史的事実からきっと超銘木である「木曽ヒノキ」を思い浮かべる方が多いと思いますが、しかしながら当組合の活動地域にある民有林の人工林はカラマツ林が約30%弱を占めているのが特徴であり、それらが次第に成熟し、利活用可能な森林資源となっています。ヒノキの影に隠れてきたカラマツですが、木曽の風土を形成してきた貴重な資源であることには変わりなく、カラマツを世に出しさらに次の世代にしっかりと引き継いでいくことが私たちに課せられた大きな課題です。
さて、我が国の森林・林業の制度が大きく改正されこれに対応すべく取り組みを始めておりますが、森林組合の基本は山を守り、育て、将来に向けた山造りをどうするかであります。目先の勘定を合わせると同時に、どんな山造りを目指すのか、どうやって山の価値を上げていく施業をしていくのか、極めて息の長い産業故今までにない知的な林業が求められています。一方では、一様ではない森林の現状と共に、少子・高齢化、過疎化が続く山村社会において組合員の意識も変わりつつある中で、行政施策と連動して山村の存続を果たしていく意識もなければなりません。地域の一員として森林組合の役割が今ほど求められていることはありません。地域林業の中核的な担い手として諸課題に取り組んでいく考えです。
代表理事 神村 光雄
事業体名 | 木曽森林組合 |
所在地 | 長野県木曽郡木曽町日義4898-37 |
事業体の紹介 | 木曽谷流域の森林面積は約93%であり、木曽ヒノキ・サワラ・ネズコ・アスナロ・コウヤマキの木曽五木を始め、ヒノキ・カラマツの人口林施業を主体とする林業が盛んな地域である。また、太平洋に注ぐ木曽川の源流、日本海に注ぐ信濃川源流部に位置する当地域は、発電用水、農・工業用水、生活用水の重要な水資源にもなっている。私達は、木材を始め、水・空気・緑といった生活に欠かせない豊かな森林資源を次の世代に引き継ぐべく、山造りに誇りを持ち、若い世代を中心に励んでいます。 |
機械の保有状況 | スイングヤーダ、グラップル、林内作業車、ミニバックホー、集材機、クレーン付トラック(4t・10t) チェンソー、刈払機、フェラバンチャーザウルスロボ、フォワーダ 他 |
役員数 | 14名 |
従業員数 | 53名(平成27年8月1日現在) |
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- 広報「くみあいだより」の発行
- 施業プランナー育成
- 緑の雇用
- 造林事業(里山整備・国有林・林業公社・森林総合研究所ほか)
- 森林国営保険
- おてんま保険
- 購買事業(林業資材・苗木・きのこ資材の販売等)
- 各種講習会の実施
- 林産事業
- 伐木処理事業
- 販売事業(薪・ペレット燃料の販売等)
森林組合では毎年、管内の中学校や高校から「職場体験学習」の受け入れを行っております。組合事務所にて森林の働きを学んだり、現場に出て測量や除伐作業を体験してもらったりと、短い時間の中で皆さんの将来に役立てるよう計画しております。
自分の所有している森林に、保険を掛けられることをご存知でしょうか?火災・水害・風害・噴火災・雪害など、自分では守りきれない危険がたくさんあります。万が一、自分の森林が災害に遭ってしまったときのために、森林組合では、森林国営保険の加入を推進しています。
◎詳しくは林野庁ホームページをご覧ください。